ご相談者
名前 | 吉田 辰也さん(仮名) |
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紹介 | 当時37歳 / 男性 |
お住まい | 大阪市 |
物件 | 京都市内分譲マンション |
ご職業 | エンジニア |
残債務 | 関西総合信用株式会社 2,000万円 元奥様 離婚の際の慰謝料及び養育費 ?円 |
住宅ローン債権者と共に元奥様の差押え登記がされている中、無事任意売却が成功した事例(平成27年3月解決)
経緯と相談内容
京都市南区の分譲マンションの一室に住宅ローン債権者が競売を申し立てたのは平成26年11月末頃でした。当時私は登記簿謄本の甲区に個人の差押え登記が入っていたのを見過ごして任意売却の営業をするために所有者住所の大阪市に向かいました。そこで所有者である吉田様と出会い、今までの経緯をお聞き致しました。そこでやっと元奥様が離婚の際の慰謝料として吉田様の不動産に差押をしていることに気づきました。元奥様は競売が申し立てられた分譲マンションにお子様とお暮しになってらっしゃるということでした。一番抵当権者である関西総合信用もそうですが、この元奥様の差押えをどのように解除するかが一番の難題でした。その時私は何とか元奥様を説得して任意売却を成功させることにしました。
ご相談者の希望
1、競売を回避したい
2、高値で売却して残債務を減らしたい
3、少しでも手元にお金を残したい
4、元奥様と何とか和解をしたい
任意売却の流れと結果
関西総合信用株式会社は担保評価に見合った金額を返済すれば抵当権を抹消してくれるのですが、元奥様はそう簡単にいきません。ましてや、元奥様の代理人である弁護士もいました。慰謝料云々のお話になると、もうこれは弁護士の仕事になりますが、私は元奥様を何度も説得して差押解除の承諾を本人から得ることが出来ました。代理人である弁護士にもその旨を元奥様が伝えてくれました。
このように文章で経緯を記載すると、どうしてもあっさりとした表現になるのですが、この案件も前回ご紹介した所有者が服役中の任意売却の場合と同様に大変でした。
しかし、無事に本件も決済を迎え、不動産占有者である元奥様はお子様とお引越しされました。
もう一つ大変だったのが不動産の中に大量の動産があったので、それを私一人で3日かけて処分したことは今でも忘れられない記憶となって残っています。
現在
吉田さんは既にその当時はほかの方とご結婚されてお子様もお二人いらっしゃいました。
大阪市内で今も幸せにお暮しになっていることでしょう。
最後に
不動産登記簿の乙区に住宅ローン債権者が抵当権の設定を受けているのはよくあることですが、甲区に個人名の差押えが記載されている場合は要注意です。
任意売却するにあたって大きな障害となります。これから任意売却をお考えの方はそこに十分注意が必要です。
このように慰謝料を目的とした差押えもされるのですが、そこは依頼される不動産業者がどれだけ動いてくれるかが任意売却成功のための鍵となります。