解決事例CASE

ご相談者

名前奥田 義彦さん(仮名)
紹介当時32歳 / 男性
お住まい京都府宇治市
物件中古戸建
ご職業無職
残債務京都信用保証サービス    2,300万円
宇治市納税課         20万円

不動産所有者が大阪刑務所で服役中の中、面会の末に債権者の理解を得て任意売却が成功した事例(平成27年4月解決)

経緯と相談内容

私が宇治市内にある住宅街の中の物件を営業でまわったのが平成26年12月の寒い冬でした。その家が京都信用保証サービスによって競売を申し立てられたからです。任意売却の営業で訪問致しました。残念ながら空き家でしたが何とか所有者の親元までたどり着き、所有者であるご子息の状況を聞くと服役中とのことでした。私は状況が状況なのであきらめかけましたが、大阪刑務所に本人宛でお手紙を何度かやりとりして、所有者本人が任意売却を要望する意志を見せたので本格的に任意売却の方向で動き始めました。

ご相談者の希望

1、競売を回避したい
2、高値で売却して残債務を減らしたい
3、少しでも手元にお金を残したい

任意売却の流れと結果

所有者が服役中の中で契約と決済は可能なのか少しづつ確認しながら刑務官や債権者と相談しながら売却の手続きを始めました。販売して買主が現れ、住宅ローンも問題なしだったのでお話を進めました。契約は持ち回り契約で契約書を刑務所に送り、それに記名押印して送り返して頂きました。服役中の人は免許証や認印と何から何まで刑務官の管理下にあるので手続きは大変でしたが、実のお兄さんの協力もあり、重要書類等はそろえることが出来ました。
問題は債務超過の本案件での決済は必ず決済場所に所有者兼債務者である奥田さんが来なければいけないのですが、債権者の理解もあり、私が初めて経験する所有者不在の決済が可能となりました。決済場所の金融機関との問題もありましたが何とかクリアして無事決済を終えたのが平成27年4月15日でした。債権者が認めてくれた「引っ越し費用」は20万円ほどでしたが、それも無事に刑務所で奥田さんが受け取られたことをお手紙で知りました。

現在

奥田さんは決済を終えて2年ほど服役された後、出所されました。その時は電話で私に感謝して下さいました。服役を機に奥様と離婚されましたが、ご両親のためにも現在頑張っておられることと信じております。

最後に

この案件ほど苦労した案件は私の経験の中でなかったと思います。同業者の噂で刑務所に服役中の場合は任意売却は不可能と言う人もいますがそれは間違いです。やったこともない人がいいかげんな噂を出します。所有者が拘置所の中でも留置場で留置されていても任意売却は可能ということを私は本案件で学びました。
このようにどんな状況でも任意売却は可能な場合がございます。要は不動産業者が所有者兼債務者の今後の人生の重みについてどこまで理解しているかが行動に出ると思います。
あきらめずに動くと周りの人も助けてくれます。コロナ明けで皆さん大変ですが、共にがんばりましょう。

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