ご相談者
名前 | 松本 宏さん(仮名) |
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紹介 | 当時35歳 / 男性 |
お住まい | 京都府亀岡市 |
物件 | 中古戸建 |
ご職業 | 配膳アルバイト |
残債務 | 中信ローン保証株式会社 1,850万円 |
離婚した後、職を失い住宅ローン滞納のため競売を申し立てられて弁護士に自己破産を頼んでいたが、先に任意売却を済ませて破産申し立てをされた事例(平成30年5月解決)
経緯と相談内容
松本さんはご夫婦で亀岡市の戸建てで幸せに暮らしておられました。しかし、お勤めされていた会社でリストラになり、それが原因で離婚してお一人で暮らしておられました。失職後に京都市伏見区で配膳のアルバイトをしていましたがそれでは生活費や住宅ローンは満足に払えず、住宅ローン滞納で債権者である中信ローン保証が松本さんのご自宅に対して競売を申し立てました。そのとき既に破産の申し立てのために弁護士に依頼していた最中でしたが弊社チラシが目にとまり、連絡がきて任意売却を先にされることをご決断されたのは平成30年2月中ころでした。
ご相談者の希望
1、競売を回避したい
2、行先のあっせんと引っ越し費用を捻出したい
任意売却の流れと結果
松本さんは先に弁護士に自己破産の依頼をしていた後に弊社に連絡されて来ていたため、まずは委任されている弁護士と相談をすることが大事でした。債権者である中信ローン保証も代理人がいるので弊社を直接お話できる状態ではなかったため、私は松本さんに対して任意売却を進めるなら早く弁護士にその旨を伝えてほしいと何度もお伝えしていました。
そして約一か月後にようやく弁護士からの同意を得て販売を開始することができましたが、ただでさえ時間の制約があるなかでの販売のために入札開始まで間に合うかどうかが最大の問題でした。
販売開始して数組内覧者が現れましたが、最後の一組が購入を決断されて何とか競売入札前までには決済完了して無事に任意売却が成立しました。心配していた新たなお住まいも同時進行で確保でき、松本さんも安心されておられました。
現在
松本さんは任意売却成立後、就職活動を頑張られて現在は前職とは畑違いの営業職でがんばっておられます。自己破産の申し立ても無事に済んで全ての債務から解放されました。私が松本さんから学んだことは人間は本当に頑張ればどんな職業でもこなせるということでした。
最後に
今回、時間のないなかで任意売却が成功した理由の一つは松本さんはきれい好きで常にお部屋をきれいにしていたことでした。いくら物件の場所や外からの見栄えが良くても中が汚ければ一般の方は買ってくれません。
また、最初は松本さんも迷っておられましたが、自己破産の正式な申し立てをする前に任意売却をご決断されたことが今回の成約に至った理由となります。