ご相談者
名前 | 林 明さん(仮名) |
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紹介 | 当時48歳 / 男性 |
お住まい | 京都市山科区 |
物件 | 京都市山科区戸建 |
ご職業 | 住宅設備設置職人 |
残債務 | 中信ローン保証株式会社 800万円 |
ご夫婦でお住まいの一戸建てが競売にかかり、任意売却で一般の買主に売れたが引き渡しが苦労した事例(平成29年4月解決)
経緯と相談内容
京都地裁で山科区の戸建てが競売にかけられたという情報を得て任意売却の営業に行ったのが平成29年2月の寒い時期でした。何度か営業に行き、引っ越し費用が出るということで数社競合他社がいる中で弊社に任意売却を任せて頂きました。ここまでは通常の流れでした。
ご相談者の希望
1、競売を回避したい
2、引っ越し費用が欲しい
任意売却の流れと結果
任意売却を開始して債権者と交渉をしながら一般の買主を募りました。すると地元の不動産業者が買主を連れて来てくれました。後日その買主と売主が契約を交わし、債権者も納得した上で担保を抹消して無事決済が終わりました。もちろん引っ越し費用もお渡し出来ました。しかしこの辺りで問題が発生しました。売主が急に引っ越しは出来ないと言って来たのです。私は契約前から引き渡しは出来るだけ買主に合わせないといけないと再三お伝えしたので急な売主からの申し出に狼狽しました。おそらく売主側のご主人が奥様にしっかり段取りを説明してなかったために奥様が急な引っ越しは無理と言ったのが想像出来ました。私は売主のご主人に初めて買主との約束を守らなければ違約金が発生すると何度も説明して何とか違約金が発生しない範囲での引き渡しが成功しました。
現在
あれから林さんとは連絡を取っていませんが、引っ越し先の近所の戸建てで幸せにお暮しになっておられることでしょう。
最後に
物件の引き渡しは不動産流通の中で最も大事な局面です。中には林さんのように契約したのに急に自分の主張だけを言ってくる売主もたくさんいます。不動産業者もなかなか大変な仕事だと改めて思った案件でした。