
ご相談者
名前 | 山田 正道さん(仮名) |
---|---|
紹介 | 当時31歳 / 男性 |
お住まい | 京都市南区 |
物件 | 京都市南区 |
ご職業 | 無職 |
残債務 | 関西総合信用株式会社 2,400万円 |
仕事がなくなり、住宅ローンの支払いが滞ったために競売を申し立てられたが任意売却で解決した若い男性の事例(平成28年4月解決)
経緯と相談内容
山田さんは京都市南区の戸建てで一人で暮らしていました。仕事がなくなり住宅ローンの支払いが出来ずに競売を申し立てられた典型的な例です。なぜあえて「よくある話」を解決事例で掲載したのかは下記の「最後に」に記しましたが、とにかく世の中にはいろんな方がいるもんだと感心しました。お話を戻しますが、営業で訪問したところあっさり山田さんは弊社に任意売却をお任せになられました。「条件」として「引っ越し費用」として先に10万円前払いしてくれと言われ、わたしはさすがに呆れて断りました。
ご相談者の希望
1、競売を回避したい
2、引っ越し費用が欲しい
3、行先のあっせんをしてほしい
任意売却の流れと結果
とにかく「お金」ばかりを要求してくる方でしたが、そもそも任意売却が成立しないと「引っ越し費用」は出せません。当たり前のことですが、山田さんを説得して何とかなだめて債権者交渉を始めました。同時進行で一般の方に買主になってもらえるように販売活動もしていきました。するといいタイミングで一般の買主が現れて無事契約及び決済を終えました。引っ越し費用も渡せました。行先のあっせんも何とか終わりました。
現在
山田さんとはあれから連絡をとっていません。あれから7年経過して彼も少し落ち着いてお仕事されているかもしれません。
最後に
この案件も今まで経験した中で大変な作業の一つでした。不動産の売買自体はすんなり終わりましたが、山田さんはとにかくいろんな意味で世話のかかる売主でした。行先のあっせんの際、淡路島のお母さんのところに私が2回足を運んで賃貸借契約の保証人になって頂くよう説得しました。しかし山田さんは賃貸借契約書原本2通に記名押印する作業すら面倒くさがってなかなかしてくれませんでした。挙句の果てには契約書1通を紛失してまた貸主側に契約書を作ってもらうことになりました。引っ越しの際も何も荷造りせずに引っ越し屋さんを困らせたり、最後まで大変な売主でした。
このように自身のだらしなさが原因で競売になる方もいらっしゃいます。奥さんとお子さんもいらっしゃるみたいですが、離婚されてお一人です。私はもうこんな売主とは出会いたくないと思いました。山田さんを反面教師ととらえて仕事して行こうと思いました。