ご相談者
名前 | 山口 健也さん(仮名) |
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紹介 | 当時35歳 / 男性 |
お住まい | 京都市伏見区 |
物件 | 伏見区中古戸建 |
ご職業 | 無職 |
残債務 | みずほ信用保証株式会社 1400万円 オリエントコーポレーション 150万円 京都市 25万円 |
債権者二組が競売を申し立てる「同時開始事件」が発生したが全ての債権者に交渉を行い、無事任意売却により競売申し立てを阻止した事例(令和2年6月解決)
経緯と相談内容
山口さんは奥様と離婚されてお一人で伏見区の戸建てにお住まいでした。当時無職で生活困窮者でもあり、日々の食事もままならない状態が続いていました。そのさなかにオリエントコーポレーションが自宅に対して競売を申し立てましたが山口さんにはどうすることもできませんでした。裁判所の情報で任意売却の営業に行った弊社営業が山口さんとお話して、弊社による任意売却のお話を進めることとなりました。
ご相談者の希望
1、競売を回避したい
2、行先のあっせんと引っ越し費用を捻出したい
任意売却の流れと結果
山口さんのケースは住宅ローン債権者がみずほ信用保証株式会社でしたが、カードローンの滞納でオリエントコーポレーションがまず競売を申し立てました。
もちろん住宅ローンも滞納していたため、住宅ローンさえ払っていれば条件によっては裁判所が職権でオリエントコーポレーションの競売申し立てを「取消」はずでしたが、しばらくしてみずほ信用保証株式会社も競売を申し立てる「同時開始事件」となりました。
また、固定資産税も滞納されていたため、京都市の差押えもありました。
時間の制約のあるなか、何とか仲介販売で全ての債権者を納得させる配分をしなければなりませんでしたが、伏見区の不動産業者が買主として手を挙げ、粘り強く交渉をした結果
二組の競売申し立てを取り下げて頂きました。
同時に山口さんは無職であったため、生活保護の申請をされて京都市の援助もあって無事に次の引っ越し先も決まりました。
現在
山口さんは職を見つけて生活保護から脱却し、元気にがんばっておられるということを弊社営業からお聞きしました。これからも頑張っていただきたいと思います。
最後に
「同時開始事件」は任意売却を専門としている弊社のような業者がときどき出くわす案件です。しかし、順序立てて債権者が納得するまで話し合いをすれば解決できます。
複数の債権者がいてどうしたらよいかわからないという方も、一度ご相談ください。